一言で『カフェ』と言っても色々な種類があると思います。
- 焙煎もするコーヒー専門店
- ベーカリー併設のカフェ
- ランチ営業メインのカフェ
- ドーナッツ専門店のカフェ
などなど…。
今回はこれからカフェを始める方に向けて、それぞれのカフェジャンルのメリット・デメリットを書いていきます。「どんなカフェにしようかな?」と考えている方の参考になれば幸いです。
色々なカフェの種類とメリット・デメリット
コーヒー専門店
カフェの定番、コーヒー専門店。
焙煎をやっていたり、テイクアウト中心だったり、カフェによって様々ですが、コーヒーをメインとして扱っていて、簡単な焼き菓子なども一緒に販売しているお店も多いです。
コーヒー豆からこだわりのある”コーヒーマニア”に向けて営業しているお店もありますが、地域によってはなかなか味を理解してもらえないという話も聞きます。
ただし、お店の味を気に入ってもらえたり、自家焙煎の豆を買いに来てくれる常連客を確保できれば、細く長く続けられるのがこの形態。
個人的にカフェをやる上で一番難しいジャンルかなと思っています。また別途書きますが、自家焙煎をしなければ相当経営が難しいのではないでしょうか?
メリット
- 自分の好きな味をわかってくれるお客さんが集まる
- 焙煎もしている場合、豆の販売でも利益を得られる
デメリット
- コーヒーが苦手なお客さんの集客が難しい
- 地域によっては自慢の味を理解してもらえない場合がある
- 専門店であるがゆえにコーヒー1杯しか注文しない人も多いため経営が難しい
ベーカリーカフェ
海外にとくに多いこの形態、パン屋併設のカフェです。
本格的なベーカリー併設から、海外だとクロワッサンだけというお店もありますよね。
日本だとガチのパン屋にイートインスペースがあり、コーヒーはお飾り程度の”ベーカリーカフェ”ではなく、ただの”ベーカリー”が多い気がします。
個人的にはそこにバリスタを投入したらもっと流行る店になるのになぁと思いますが、パン屋で儲かっていればわざわざバリスタ投入する必要もないですよね…。
パンが作れる広さの厨房も必要になってくるので、なかなか小さなお店では難しいかもしれませんが、もしパン作りの技術があったり知識があるのであれば、コーヒー専門店よりもベーカリーカフェを狙ったほうが収益にはなるのかなと思います。
メリット
- パン屋併設のため客単価アップ
- ドリンクが出なくてもパンがあるから大丈夫
デメリット
- パン職人が必須になる
- 製造のため業務時間が不規則になりがち
- 小さいカフェではスペース的にも人員的にも難しい
デザート(手作り焼き菓子)カフェ
コーヒー専門店とは違い、ドリンクの種類も豊富で最近流行りの軽食(スイーツ)も提供しているカフェ。
初心者が一番やりやすいカフェ形態なのかなと思います。
種類豊富なドリンクとちょっとこだわった手作り焼き菓子や今流行りの軽食(スイーツ)を出して、インスタを上手く活用すると、流行に敏感な若者や女性客をメインターゲットに狙えるのではないでしょうか。
2023年に流行ったクロッフルとか、2022年に流行ったマリトッツォとか。比較的簡単に提供できて原価も安い、デザートっぽい、軽食っぽいものとドリンクをセットで売ったりして、客単価も確保できればいいですよね。
イートインスペースを広く取れるのなら内装にもこだわって今風にしてみるなど、カフェの雰囲気などで集客できるので面白いと思います。
ただ、この手のカフェはリピーター多め・ひっそり隠れ家で長〜くというより、新規客多め・トレンドの移り変わる短期間にたくさんの人に来てもらって利益を出す系だと思うので立地も大事。
都市部や観光地だと人が多く集まるのでやりやすいのではないかと思います。
トレンドスイーツや映え狙いのわりに本格的で美味しいなど、味にも力を入れるとリピーターも増えます。
食に万人ウケはないので難しいですが、ある一定数『美味しい』と感じるものを提供できればいいと思います。
メリット
- カフェ経営初心者も手を出しやすい形態
- ドリンクとフードセットなどを上手く活用して客単価アップも狙える
- 流行のデザート、映える店内であればSNSを利用すると拡散されて来客されやすい
デメリット
- 特に専門性もなく、可もなく不可もなくなので流行が終われば詰む可能性がある
- 味が美味しくなければいつかは飽きられる。早いと2回目から来なくなる
- トレンドを重視するなら新メニューの開発が苦手だと難しい
フードメイン(食事)のカフェ
日本のカフェによくある形態、フードやランチ営業などがメインのカフェ、というかちょっとオシャレなご飯屋さん。
先ほど言っていたデザートカフェと違う点は、ご飯物をやっているかどうかだと思います。
よくあるのが日替わりランチやオムライス、オリジナルカレー、○○丼といったところ。
デザートカフェはあくまでデザート・軽食程度なので、お客さんの来店時間なども違ってくるかと思います。
フードメインのカフェの良いところは客単価が高いところですが、お客さんに長居されるとお店がまわらないのがデメリット。
お腹いっぱい食べて、その後のティータイムまで居座る人もいます。
そのため最近は時間制限を設けたり、あらかじめランチセットでドリンクやデザートまで付けて、そこそこ高い値段で販売しているカフェも見かけます。
メリット
- 客単価が高い
- 料理が得意な人であれば初心者でもやりやすい
- 料理が美味しければそこそこ流行る
デメリット
- 料理が美味しくないと詰む
- 長居されると儲からない
色々なカフェの種類 まとめ
と、一言で『カフェ』と言っても色々な種類があります。
もちろんこの4つ以外にも動物カフェやコインランドリー併設のカフェなど、もーっといっぱいありますので「どんなカフェにしようか?」と、色々なカフェを見て回るのも参考になると思います。
わたしもカフェ大好き人間だったので、開業前は海外のカフェを中心に見てまわりました!日本のカフェも参考になりますが、海外など視野を広げてみるのもおすすめします。
ではまた!